2012/05/01

まだやってた神の跳躍

民俗舞踊が好きなのでチャムの話が続くが、お許しくだされい。
木の橋のラッシュ。「よっ、昼飯食ったかい」


この日の昼食はレストラン。和洋中ブ食らしきもののビュッフェで、味はハズレ。炒めキャベツに日本の安いソースみたいなのをかけただけって、料理なのか?

無理やり流し込んでツェチュ会場へ戻ると、元の席は埋まっていた。人の肩越しに見るほかない。
ゲデン氏はどうにか見える場所を見つけてくれた。このガイドさんはまめで、いつも私の近くにいて、トイレへ行く時にさえ断りを入れ、私の需要をすばやく察知する。ブータンのガイドさんは日本のバスツアーガイドさんみたいに慇懃ではない。堂々としていて言いたいことを言う。鼻歌も歌うし、人によっては遅刻もするらしいし(ゲデン氏はしない)、道端で会った人と話し込んじゃったりもする。でも気が利いて頭のいい人でなければもちろん政府公認ガイドなんかになれない。ブータンのガイドさんの質は信頼できると思う。

「閻魔大王の舞」がまだ続いていた。ほんとに長いわ。でも死者の魂への審判は、あれよという間に終わってしまった。


黄色が鮮やか。
黄は尊い色で、カムニ(男性が左肩にかける正装用の布)は庶民は白だが国王は黄色。

疲れた様子もない地獄の裁判官。舞と台詞が繰り返される。

私はこのすばらしく躍動的な祝祭を動画に撮るつもりだったのに、携帯の電池が急速に0%になるという怪現象に見舞われた。こののち何度充電しても5分ももたず0%に。ブータンにいる間ずっと。何ぞ仏様からのお達しであろうか。
誰かがアップした動画を見たい方は「Tsechu」で検索してみて下さい。

白神と黒魔。

閻魔大王のご帰還。手を合わせて見つめる人もいる。

広場の四隅で何度も回転しながらゆるゆると。

最後に舞い手たちが“場を閉じ”てゆく。演技によって出現した聖なる空間が収束していくように見えるのだ。回り、輪になって時計回りに回り、4つの輪が広場全体を回るというあの円環構造。
退場口で舞い手は最後の跳躍を行う。跳ぶ回数は1回、3回、5回・・・と、奇数で増える。
精緻な数学的構造が透けて見える。時輪マンダラを連想した。


また黄色いカタマリになっちゃって・・・。





動画の代わりにパラパラ画をば。クリックで再生されます。 Click to see animations





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