自由な行動がどこまで許されるか、人々と自由に会話することができるのか、という危惧があった。
パロの市街地でおずおずと、「一人で散歩していいですか」と尋ねた。
「もちろん。では何時に待ち合わせしましょう?」と、あっさり認められた。
日本で誰かが「ブータンって北朝鮮みたいに監視されるの?」と不審がっていたが、全然北朝鮮ではなかった。
以後私は何度も一人でほっつき歩くことになる。
民泊では足がないのでそうもいかなかった。が、ホテル泊の日は夕方に一日の観光スケジュールが終わると、「じゃ、明日の朝×時にまた」と、放し飼いにされるのだった。
パロ市街と出会った人々の写真を載せておく。
しっとりした建築とピカピカの車が妙な取り合わせ。
段差が多いので脚が丈夫でない人は気をつけてね。
市街地なのに窓辺に肉を干してます。
ドラッグストア。坊さんが坊さんの格好して普通に歩いてる。
祭帰りのお買物だそうで。
こんな素敵なドアと窓のおうちに私も住みたい。
「えっボクも撮るの?はじゅかちいよー」
中国製のポットなどが並ぶ店の前で。
ガルーダ。
マネキンと犬。
銃遊びの少年たち、シャボン玉吹きの少女たち。おもちゃの銃がリアルなのでどっきり。
古びていい味。
新規建築中。高層ビルだけど竹の足場で建築中!
珍しく伝統的ブーツをはいた人。
車をものともしない犬犬犬犬。
恋愛映画と武勇伝映画(?)のポスター。
「これ?ダーツの的だよ。こっちが小型で・・・」と話が止まらなくなっちゃったおじさん。
ブータンにもクラブ(ってかディスコ)やライブハウスがある。
お茶コーナー。
ブータンのいいところは、商売っ気が少ないことだ。
私がこの国のことを知った1980年代には、商人はあまりいい職業とはみなされていなかった。モノを右から左へやりとりするだけで儲けるのは、誇れることではないのだそうだ。
今でも盛んに売り込みトークを行うということはしない。インドみたいに店に強引にひっぱりこまれて危ない目に遭うこともない。
みやげもの屋で愛らしい小箱に緑色の石がはめこまれているのを見つけた。「これは何の宝石?」と尋ねたら、「ヒスイに見立てたものです。でも本物じゃありません」と、正直な答えが返ってきた。インドやネパールなら「エメラルドです!」ぐらいのホラは吹く。
はしごで強引に窓から上がる商店にて。「ドリンク買いに来たんだ」。
ほうき放置。売り物なんだけど。
味のあるお年寄りが多すぎる。滞在中お年寄りばかり撮っていたような気がする。
ケータイでおしゃべり中。
でんでん太鼓を打ちながら何やら唱えて寄付を集める人。ちょっとあやしい(笑)。
ブータンにも物乞いさんはいる。
余談だが西ブータンの建物は立派なものばかりではない。
踏み込めば低開発国の現状が姿を現す。
段差と汚水とごみ。
タイヤ屋と一杯飲み屋。
日がくれたので帰った。
植込みの中でコオロギが鳴いていた。春なのにコオロギだ。
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