パロ・ゾンの上の丘にあり、もとは望楼だった。円形で、上の階から入り、らせん状に下へと降りてゆくらしい。こんな珍しい伝統建築を見たいと思わぬ者がいるだろうか。
あああっ、崩落してるー。でも曲線はいいねえ。
地震による死者はいなかったとのこと。
それはよかった。と大震災の国から来た私は心から思った。
博物館の宝物は、隣の建物に移されて展示されていた。数々の仮面と古いタンカがことに興味深かった。聖遺物にも心惹かれる。「馬が生んだ卵」なんてものも・・・。展示品は多くはないが、ブータンの深みにずぶずぶとはまる快感を味わえる。
カメラは持込禁止でロッカーに預けたので、写真はない。ブータンの寺やゾンは、建物の外は撮影OKでも中はダメなことが多い。撮る前にガイドさんに相談してね。
難しい英語解説が読めない私にゲデン氏が丁寧に説明してくれた。しかし真面目な紳士なのでヤプユム(歓喜仏)の前は素通りした。男女があられもない格好で合体しているあれである。
こんなやつね。別にまぐはひそのものをあがめてるんじゃなくて、
人の内にある女性的パワーと男性的パワーの合一によって悟りに導かれるという・・・
出口に不思議な石積みが。
「宗教的な意味はないただのガーデニングです」だそうである。石庭と呼んでいいのか?超適当に積んだり転がしたりしてある。そのぬるさがかわいい・・・かも。
博物館あたりからパロ市街を一望できる。
これでもブータンでは2番目に大きい都市なのだが、かわいすぎる。ウチの町内ぐらいの規模しかない。
手前は高校のバスケットコート。
パロで見かけたかわいい建物をどーんと載せる。伝統建築好き暴走します、スイマセン。
ブータンの建物はみんな伝統建築または伝統意匠だ。調和した景観には目も心も本当に安らぐ。
こういうタイプの家が最も多い。たまに1階建てもある。
庇だけでもこの凝りよう。くうう、たまらん。
もも家のお隣さん。屋根はトタン葺きが多いが、本来は中央やや左下の庇のように、木と石だった。
2階が出窓で出っぱってるのがまたいいんだよねー。
ちっちゃなブータン式仏塔。
屋根が怒髪天を衝いてるお宅。
どうやって建てるのかよくわかる。
壁に吉祥紋や動物の絵をペイントした家も少なくない。
棚田、山、庭のダルシンに囲まれて。
現代日本の家と違い、居場所にしっくり落ち着いている。
看板ありのお宅。何かお店をやってるのかな。
市街地のお堂。若い僧侶が急ぎ足にどこかへ向かっていった。
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