2012/05/02

ユネスコ指定踊りと楽器たち

読者の方から「ゲデン氏が舞の海にしか見えない」というお声をいただいた。本人に知らせたものかどうか迷っている。


舞踊と同じく音楽も好きなので、またもやチャムの話だけど、お許しくだされい。
「ダミツェ・ンガ・チャム(ダミツェ打鼓の舞)」。
ユネスコの世界無形文化遺産に登録されている。ツェチュの解説書をくれた旅行会社に感謝。


太鼓とバチを手にした舞い手。


解説書によれば、15世紀、東ブータン・ダミツェのさる有名な尼僧の兄弟だった高僧が、西ブータンのサンドペルリを訪れた。このときグル・リンポチェのお供が、100種の静寂尊・忿怒尊に姿を変え、太鼓を持って舞い踊った。高僧はダミツェへ戻ると、その舞を人々に伝えたという。

ふわりとした旋回がことに美しい。


シンバルが変則的な5拍子を打つ。チベットホルンが遠吠えのように鳴り響く。舞い手は最初の1拍でポン!と太鼓を打ち、回り、回る。

“この舞を見るだけで、黒い悪魔は打ち負かされ、白い神は勝利を手にするといいます。そして人間は幸福と、最終目的である菩提(仏教における悟りの境地)を手に入れることができると、ブータンでは信じられています。”
ありがたや。南無。

それでは皆様もパラパラ画で悟りの境地に達して下さい。クリックで再生します。 Click to see animation


場所はパロではないが、動画を発見したのでリンクを貼っておこう。
ボーカルが入っているけれどもちょっと後付けっぽい。
http://www.youtube.com/watch?v=QmFjDDrZVd4


民俗音楽や宗教音楽好きにはたまらんであろう楽器たちを紹介。
チベット仏教音楽は、音だけ聴いても、極彩色が目の前で破裂するかのような強烈な感覚が呼び起こされる。

チベットホルン。とんでもない場所で吹いている。

長いラッパとシンバル。服装からして僧侶ではないようだ。

なんか笑ってる大太鼓の人。

チャルメラ。左は前の演目「閻魔大王の舞」より。


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