2012/04/30

もも家の驚き(3)



2日目、祭りを見に行ったものの、疲労がたたって体調を崩した。
胃が痛い。頭痛もする。体が重力5Gになったぐらい重い。風邪か高山病かわからなかった。(パロの標高は2300m。)
驚きの多いステイであったが、早々に帰ってきて寝込んで昼食も食べられない私を見たもも家の人々も、驚いたことであろう。

アマが私を気遣って枕元に置いてくれたミルクティーと不思議なお菓子。
お菓子は米粉をふくらませたもので、薄い塩味。


アパがワイングラスのような形の土器に何かの葉を入れ、燃して煙をたて、私のフトンの上でそれを回しながら、何事か唱えていった。

後で聞いたら「人を病気にする悪い精霊を追い出すおまじない」だった。
仏教国といえども古い精霊信仰が残っているのだ。
日本には神道がある。東南アジアには精霊をまつる祠がある。アジア人のおおらかさと精神世界の奥行きを垣間見た思いがした。

祭用にかっこよく盛装した7歳のツェリン君。きみ、通訳うまいぞー。

にゃあ。

ゲデン氏が言うには、アパもアマも本当に心配していたらしい。
もも家の皆様、すみませんでした。お気遣いは忘れません。
そして素敵な2泊をありがとうございました。m(_ _)m
特にアマ。貴女のおだやかさと優しさに、私はどんなに慰められたことでしょう。私をそっと見つめてほほ笑んでいた。リビングで数珠をたぐりながらマントラを唱えていた姿には、古き良き信心を見出しました。


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